携帯メールと電話を日課にした。
その理由は、
①病状が悪化してから連絡を多くとるのも不自然だ
②実家の家族が日中働きにでているので、少しでも病気以外のことを考える時間を持ってほしい
③話す相手が多いほど、病気を患っているというストレスが軽減されるらしい
という3つ。
毎朝、通勤電車から、その日の日程や出会った景色の写真をメールで送り、
仕事帰りに電話をして、その日の報告をするという、
普通のコミュニケーション。
母から聞くことと言えば、
①うまく食べられない、多く食べられない、体重が増えない
②食後の不快感・胸やけ
③抗がん剤の副作用による抜け毛
④病気がわるくなっているのではないかという不安
⑤今日したこと
と、いつも同じ内容だった。
仕事帰りに電話すると決まって母は、「そんなに心配しなくていいよ」と言っていた。
でも姉から聞くには、夜になると電話の前で待っていたそうだ。
そして、調度、朝の通勤時のメールを送る時間帯が、
時間を掛けなければ食べられない朝食の途中で、
ちょっと一休みするのに良かったらしい。
帰宅時の電話も、夕食の途中に、ちょっと一休みするのによかったようだ。
「がんばれ」とは母には言わないようにし、
「ストレスがたまると免疫力が下がるから、不安とか気になることがあったらしゃべった方が良い」
と、話を聞くようにしていた。
本当に、それができていたかはわからないけど、
電話やメールであれこれ言っていたわりには、母の日記は前向きに感じる。
母との電話はたわいもないものが多かったけれど、
よくよく話をすると、「生きるとはどういうことか」というような内容のこともあった。
結構、骨が折れた。
ご家族としての貴重な体験ですね。
返信削除wakanaさんのお心遣いが、お母様の”生きる”をサポートしたこと、それがお母様の”生きる”になったこと、、いろんなこと考えることができました。
ありがとうございます。